4月25日(火)の産経新聞の投書欄には、こんな意見が載っていました(要約)。

 @ 「竹島は真っ正面から行動を」
 韓国側は、「拿捕などの断固たる対応をする」との方針を示していたが、しかし、拿捕をすることは国際法違反であるから、拿捕される事を覚悟の上で、海洋調査を続けて欲しかった。国益に根ざした外交を希望する。・・・Kさん 自営業・男 43才。

 A 「残念でならない外交の怠慢」
 韓国は「日本海」と云う名を「東海」にしようと運動、工作をしている。今回の海洋調査も、最初から”穏便”に”話し合いで”などと、韓国側の勢いに恐れをなしてオドオドいる。それにつけても腹立たしいのは、日本の政治と外交の怠慢と無責任である。いかに戦後の政治家に洞察力が無かったかを証明している。・・軍事を放棄して、話し合いですべて解決出来ると考える認識の甘さである。軍事力は戦争の道具としてだけでなく、話し合いの外交の道具としても、善用になることを知るべきだ。軍事の有効利用による政治・外交の立て直しを切望してやまない。・・・Mさん 大学講師・男 66才

 何年か前も、竹島問題が浮上して大騒ぎになっていましたが、評論家の櫻井よしこさんが、「ひとかけらの領土でも、取られたら必ず取り返す事をしなければ、侮られ、やがて全部の領土を取られる」と、新聞か本に書いていました。


 ロシアも、今度の日本の対応を見て、北方領土は韓国と同じ方法でやろう、と勉強したに違い有りません。いやいや、ロシアのやり方を韓国が勉強したのかも知れません。みんな賢いから。

 中国も、日本とアメリカが安保条約を見直そうと距離を置いた瞬間に、尖閣諸島や沖縄を取ってしまおうと、狙っていることでしょう、と、平松茂雄氏(中国軍事研究家)が常々月刊誌と新聞に書いておりました。
 月刊「WiLL」5月号にも、この件を渡辺昇一先生(上智大学名誉教授)が論陣を張って居られます。

 これも数年前の事。竹島問題で、文藝春秋か週刊誌か忘れましたが、著名人のアンケートの回答で、「竹島なんかくれてやれ」と、経済評論家の竹内均氏が書いていたのを読んで、仰天しました。なんと太っ腹な人だろう、この人は、何とオモイヤリノアル人なんだろうと感心(寒心)しました。貴方の家も、韓国の人に差し上げたら喜びますよ、と瞬間に思ったものです。


 店主は、日本の外務省がほめられた事柄を聞いた事が無い。うまくやって当たり前で有るからかも知れませんが、真珠湾攻撃前の「最後通牒」遅れ事件(しかも、戦後に出世している)から、竹島、尖閣問題に至るまで、新聞とTVはほめていても、月刊誌の論陣は、いつも厳しい叱責の文章ばかり。読んでみるとナルホドと思う事ばかり。
 外務省批判が聞かれなかったのは、皇太子殿下と雅子様の御成婚がめでたく決まり、外務省を離職するまでの間だけは、遠慮申し上げてみんな黙っていました。


 しかしながら、中国や韓国は国際間の政治取引だけでなく、スポーツ面でも駆け引きが上手だなあと、時々思います。国内の教育も、英才教育を進めてうまくやっている。(日本以上に受験競争が激しいのだそうです。)
 反面、日本は子供達にゆとりという名の愚民化教育をやっている、と、月刊誌上は批判が強い。
 その内、負けそう。
 否、オリンピックを見る限り、既に大負けしている。